ユーザビリティテストの実施曜日

作成者: hagimoto
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先日の週末、あるテストを行いました。テストを土日に行うことにはメリットがあります。

ユーザビリティテストは、究極的にはどんな被験者でも実施できますが、その結果は被験者によって大きく影響を受けます。逆に言えば、いい(=信頼性の高い)テスト結果を得るためには、適切な被験者選びが重要ということになります。それぞれのテストの目的に応じて、それにふさわしいプロフィールを持った被験者に参加していただくのが理想です。

ユーザビリティテストを実施する企業にとって、被験者は欠くことのできない存在ですが、彼らは従業員ではないので指示や命令で従わせることができる相手ではありません(そういうつながりがないからこそ、ポジティブな意見もネガティブな意見も率直に聞くことができるのです)。彼らには彼らの仕事があり生活がある中で、わざわざ時間を作ってユーザビリティテストに参加してくださるのです。もちろん相応の謝礼はお渡ししますが、それも絶対的な縛りにはなりません。例えば、主婦層の被験者を集めたいとき「◯月◯日は子供が早く学校から帰ってくるので、午後は参加できません」などと断られることは日常茶飯事です。ユーザビリティテストに参加してもらえる謝礼より、お子さんのことを大切に考える、これが私たちがテストに参加してほしい一般の方の、ごく普通の価値観なのです。

そうなると、ユーザビリティテストの日程をいつにするかによって、理想とする被験者の集まりやすさは変わってくるのもうなずけます。例えば、平日の昼間に仕事を持った男性や中高生を集めようとしてもなかなか見つからないでしょう。もちろんゼロではないでしょうが、少ない候補者の中から選抜することになるので、多少ブロフィール的に妥協したり、人数を減らすことになるかもしれません。結局、どんな条件の方でも集めやすいのは土日ということになるので、ユーザビリティテストの日程は特別な事情がない限り土日を選ぶ方がうまくいくと思います。ただし、テストを予定しているのが秋の場合、近隣の学校で運動会を実施していないことを確認しておきましょう(^^;)。

私は以前の会社で、イギリスやアメリカのユーザビリティ系評価会社と仕事をしたことがあるのですが、彼はテストを実施する曜日をあまり気にしていないようでした。実際、私が現地で行われるユーザビリティテストに立ち会ったときも平日でしたが、普通に被験者が参加していました。日本では、企業勤めの方の大部分は何においても仕事を優先する傾向がありますが、イギリスやアメリカの方はそうでもないようです。もともと勤務形態が日本と比べて多様なのでしょうが、その日仕事をして稼げる金額とテストでもらえる謝礼の金額を比べて、得になる方を選択するというとても現実的な考え方をする方もいるとか。こんなところにもお国柄が現れるようで、非常に面白いと思いました。

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