トイレのリモコン

作成者: hagimoto
[`evernote` not found]

今や日本のトイレは、おしり洗浄機能付きのシャワートイレが当たり前になりました。
少し前までは、便座の横にシャワートイレ機能のコントローラーがついているものが主流でしたが、いつの頃からかリモコンタイプのコントローラーが登場し、今ではトイレの水を流すボタンもそのコントローラーに統合されたものもみかけるようになりました。ある意味当然の進化だと思います。

この画像は、たまたまどこかのお店のトイレで見かけた、そんな統合型コントローラーのひとつです。

おしり洗浄ボタンの方が水を流すボタンより目立つコントローラー

私は、これを見てとても違和感を覚えました。というのは、どう考えてもこのコントローラーの”主役”機能がおしり洗浄に見えるのです。
正面の真ん中に一番大きいサイズのボタンを配置しているので、まさにUI設計における強調表現のセオリー通り、実際、最初に目に飛び込んでくるのがこの「おしり」ボタンです。

対して、便器に水を流すボタンはコントローラーの上面の狭いスペースに配置されています。
見にくいかもしれませんので、ちょっと上から写した画像をお見せします。

おしり洗浄ボタンの方が水を流すボタンより目立つコントローラー

上面は若干斜めにカットしてあり、仮に真正面から見たとしても目に入る設計にはなっているのですが、正面のボタンの存在感との差を考えると、すぐには気づかない人もいるのではないでしょうか。特に統合型コントローラーはまだそれほど普及していないので、「流す」ボタンに気づかない人はコントローラー以外の場所を探す可能性があり、そうなるとかなり苦労するおそれがあります。

さて、本来トイレの利用者にとって、「おしり」ボタンと「流す」ボタンは、どちらが”主役”なのでしょう?
その判断基準として例えば、絶対に使えないと困る機能が”主役”、使えなくても困らない機能が”脇役”と考えてみてはどうでしょう?
私の場合の答えは明白で、おしり洗浄ができなくても許せますがトイレの水が流れないのは許しがたいので、「流す」ボタンが”主役”でないと困ります。だからこのコントローラーのデザインに違和感を覚えたのです。
おそらく多くの方はこの考えに賛同していただけると思うのですが、いかがでしょうか?

“主役”と”脇役”を取り違えてしまった理由はいくつか想像できますが、いずれにしろ、おしり洗浄とトイレの水を流す機能を統合する段階で一度先入観を捨てて、メーカーにとってのイチオシの機能などといった考えも忘れて、全機能の本来的な優先順位を見直すべきでしたね。
ちなみに、こちらのメーカーさんの名誉のために付け加えておくと、同じメーカーさんのコントローラーで、「流す」が”主役”としてデザインされたものも見たことがあります。ぜひ今後は、こちらのデザインが普及していくことを期待します。