画面内のボタンデザインについて

作成者: hagimoto

『UIデザインにおけるボタン:スタイルの進化とベストプラクティス』
http://postd.cc/buttons-in-ui-design-the-evolution-of-style-and-best-practices/

画面内のボタンデザインについて、よくまとまった内容だと思います。

UXデザインの中でもユーザビリティ寄りのスタンスをとる私としては、フラットデザインは基本的には退化だと思っています。

テレビのリモコンのボタンのような昔ながらの物理的ボタンは、周囲の面とは別部品となっていたり、一段飛び出しているなど、いくつかの特徴があります。一般的に人は、このような特徴を頼りにボタンをボタンと認識しています。

まだ言葉も喋れないような赤ちゃんが、ボタンに興味を示して押したがることがあると思います。これは、物理的なボタンであれば、人はほとんど学習することなく、それが特別な意味を持つパーツであり、押せるものだと感じ取ることができるということです。
この、”学習することなく認識できる”ことは、ユーザビリティ上非常に重要なことです。画面にボタンを描くとき、物理ボタンの特徴をうまく再現できれば、認識しやすいボタンデザインになるはずです。

ボタンをフラットに表現するということは、凹凸の情報を取り去るということです。すなわち、物理ボタンの大きな特徴である周囲から一段飛び出した状態を表現することができません。
もちろん飛び出しだけがボタンの特徴ではないので、フラットでも表現しうるそれ以外の特徴を使ってボタンと認識させることになりますが、決定的な特徴とは言えないようで、誤認識が増えるか、間違えないようになるまでにそれなりの学習が必要となってしまいます。

もちろん、フラットデザインなりにボタンをボタンと認識しやすくする工夫はあると思います。ただ、そのためにはより巧妙にデザインしなければならず、センスも技術も必要になります。おそらく、昔ながらの3Dボタンでデザインするよりもはるかに高度なデザイン能力が必要でしょう。

今は、Webやスマホアプリの超大量生産時代だと思います。できることならその全てが、ユーザーにとって迷わず使えるUIであってほしいと思います。
フラットデザインは、大量生産に適した、簡単に見栄えよく作れるデザイントレンドでもあると思うのですが、ユーザビリティに限っては、より作るのが難しくなったとも思えます。悩ましい問題です。

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